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記録者から世界へ向けて・・・
歴史というものは常に勝者が掌握できるものだと私は思う、それは何故か?
その世界の支配者の力によって、それは全て真実の姿を湾曲させられてしまうからだ。
それだけじゃない、権力者の力は民衆に働きかけ、やがて自分に都合の悪い存在を否定し始める。
人間はそれから目を逸らして生きているのだ。
違うだろうか?
世界に存在している自分達以外の存在を彼等は認めようとしない。
そうする事で、自分達が平和に暮らしていけるからだ。
外の敵に立ち向かう力を持たなかった彼等は、彼等の存在を否定することで彼等と争わない道を選んだ。
存在しない相手と一体どうやって闘えというのか?闘えるわけがないだろう。
だが、そこから目を逸らしたところで、何も問題は解決できていない。
世界は一つの上に複数重なるようにして存在している。
その歴史を、誰にも邪魔されずに後世まで語り継ぐ事はおそらく不可能。
だから我々は存在する。
勝者の手によって、世界の支配者の手によって、歴史の闇に葬り去られた記録。
その記録を、闇の底から浚う者。
それが記録者、世界の外側に存在するもの。
申し遅れたが、私の名前は文月シレンという。
記録者の統括者であり、この世界の記録を残した文書を収めた図書館の管理人でもある。
この世界に明確な主人公は居ない、君だってそれくらいは分かっているだろう?
争う双方には自分の正義があり悪がある、どちらかを決めるのは側に立つ者だ。
だから、この図書館に収められた物語に明確な主人公は存在しない。
存在しないが、やはり事件の中心人物を主体として話は進む。
彼等はその時は主人公と呼ばれてもいい位置にいた、そういう事だ。
つまりだ、ここの本はどんな順番で読んでもらっても構わない。
まず、順番通りに読み進めた所で、ちゃんと過去から現在といった時間の流れに合っているか、その保障はない。
それはこちらの整理の不届きが問題なのだが・・・。
仕方がないだろう、この図書館は城一つ分に相当する広さを持ち合わせている上に、本は時間が過ぎる毎に増えていく。
年末の大掃除を一年続けても整理されなかった・・・。
あれは本当に、労力の無駄遣いだった・・・。
とにかく、館内はどこを歩いてもらっても構わない、読みたい本は自由に手にとってもらえればいい。
さて、私はそろそろ仕事に帰らせてもらうが、図書館のルールなんてもう説明しなくても分かるだろう。
人の邪魔にならないように、館内ではお静かに。
それでは、私はこれで失礼。
後書き
これから先の展開が全く見えない前書きですね・・・すみません。
作者自身これからどうしようか迷走してます、駄目じゃん!
とりあえずファンタジー系になる予定です。
私の偏った趣味による、偏ったキャラクターがたくさん出てきそうな予感がしますが。
そこは皆さんの広い心で受け入れてください。
2008/11/24
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