タイガはママになれました
「なんか、体が熱い」
それに今朝から頭がぼうっとするというか、熱があるというよりはもっと他に、強烈なまでに体の奥が疼いて仕方ない。
もしかしてこれがヒートってやつかと、ぼうっとした頭で考えていると、タイガからすっごいいい匂いするねと、俺の番である旦那さまたる男が顔を近づけてくる。
アルファのフェロモンに当てられて頭がクラクラするので、これちょっと無理かもと声を返す。
「辛いならベッドまで連れて行こうか?」
「待って、体が落ち着かないから」
いったん一人にしてくれと相手を押しやって、二人で使っている寝室に入ると、ベッドのではなくて、とても魅惑的な香りがするクローゼットへとフラフラした足取りで向かうと、中を開けてかけてあった衣服を引っ掴むと全てベッドへと放り投げる。
それだけではまだ足りなくて、今度はタンスの引き出しを豪快に開けると中身を確認し、欲しいものを手にとって乱雑にベッドへ投げこんでいく。二段分ほど空にしたところで衣服でできた山を見て、もういいかとその中へダイブすれば全身を包む匂いに、ヒートの熱がいよいよ本格的にあがってきた。
熱い、とにかく体の奥から響く疼きにいてもたってもいられず、着ていた服を全て脱ぎ去ってベッドの下へ放り投げる。この場に必要な物じゃないから、裸になった体で周りの服にすり寄せて皮膚から入りこんでくるフェロモンを、喜んで迎え入れる。
体が大きくてよかった、少し動くだけでも自分の香りが彼のに移って、どんどんエッチな空気が出来上がってくる。なんだこれ、ただ裸で寝転がっているだけなのにちょっとしたキスをして、気持ちよくなってきたときとほとんど同じ気分になってきた。
もっと欲しい、もっととすりすり体を動かしている間にキュンとアナルも疼きだし、我慢できずに手を伸ばす。
元はアルファだっただけあって、俺のおちんちんも大きくてエッチな気分になれば勃起する、けどオメガに転化した今はそこはほとんど意味がない、後ろじゃなくちゃ気持ちよくなれない。
じゅぽ、じゅぽという水音を立ててお尻の穴に指を突き入れてナカを弄る、ほとんど濡らしていなかったのにどんどん奥から愛液が溢れ出て、欲しくて欲しくて仕方ない。
「ああ、おちんぽ欲しい、旦那さまおちんぽぉ」
ベッドの上で全裸になり、尻を高くあげた状態で尻を弄り続ける姿は、きっと無様なんだろうなとは思うものの、今この手を止めることはできない。仕方ないだろ、だって俺は旦那さまのメスなんだし。
そう言い聞かせながら大量に持ち出した服に体を擦りつけ、自分のフェロモンを移していく。番になって三ヶ月、初めてのヒートを迎えて体が番を求めて仕方ない状態になってしまった。もう頭の中にあるのは、ヒクヒク蠢く穴を埋めてくれる素敵な存在のことだけ。
「んはぁ、セックス、早くおちんぽハメハメしたい」
溢れ出る愛液に塗れた手で衣服を抱き寄せてその中へ体を埋める、旦那さまの匂いが鼻一杯に流れこんできて、お腹が痛くなるくらいにキュンキュンと疼きが強くなる。毎日のように弄られ続けて、フェロモンが異常に発達したおっぱいは両手で抱えられるほどの大きさに急成長を見せて、乳首も大きくふっくらとしたメスおっぱいになった。そうして今はもう赤ちゃんを欲しがるようになった、もう引き返せないほどに完全なメスの体になったということ。
それがいやだとも思わない、アルファだった自分はすっかり居なくなり、番を持つオメガとして今はただ彼の赤ちゃんを孕むことに全力を尽くしたい。
毎日のようにたっぷり愛してくれる旦那さまおちんぽを思い出して、体の奥が疼き出す。早くここに割り挿って奥まで一気にガンガン突きあげて、たっぷり精液を中出しされたい。そう考えながら指を引き抜いて自分の匂いを巣にばら撒くためすりつける。
「はぁ、はぁ、ぁあん」
汗なのか涎なのか、それ以外の体液なのかわからないもので服を汚しながら、巣の形になるように衣服を積みあげて鳥の巣らしい鉢のような形にし、その中心で俺はいつでも受け入れ可能な格好で、番であるオスを待ち受ける。
我慢できなくなって再びアナルに指を突き入れる、解さなくっても充分なくらい柔らかいけど、なにかを挿れてないともう落ち着かない。早く早く、熱いのでたっぷり犯されたい。
「タイガ、もう入っていい?」
いいよという返事をするよりも前に、もう我慢できないんだという声と共に俺の愛しの旦那さまは部屋へ踏み入れると、わあと嬉しそうな声をあげる。
「こんな立派な巣を作れたんだね、いい子だよ」
「んっ、本当に?」
「本当だよ、初めてなのにちゃんと巣にできてる」
頭を優しく撫でてくれる相手に、ふっと息を吐いて擦り寄ってキスをねだると、もちろんと応えてくれる。優しく触れるキスもそこそこに、すぐに深いエッチなキスへ変わり、雪崩こむように巣の中へ入ってくる。
「我慢できない、タイガ」
「んぁあ、俺も欲しい」
さっきまでしていたように尻をあげて、両手で割り開いてすっかり解し終わってヒクヒクと主を待ってるそこを見せつけると、こんなに立派なメスになって嬉しいよという声と共に、相手もどんどん服を脱ぎ捨ててしまうので、それを受け取ってアナルや勃起しているちんちんに押しつければ、服にたっぷりとついたフェロモンで、更に体温があがっていくのがわかる。
「んおぉお、ふぅ、ふぅ、んはぁっ!」
敏感なところに触れるとじゅっという音を立てて、服が濡れてしまうのを感じ取るけど、彼は怒ることもなく好きにさせてくれる。鬼頭の先や幹もだけど、お尻に敷いてアナルを押しつけてメス汁を撒き散らし、おっぱいにかければ痛いくらいに勃起した乳首の形が浮かびあがる。
エッチな体に育ったねといやらしい手つきで撫でられ、あんと声をあげるので可愛いよとキスをして頭を撫でてくれる。そうしてる間にとろっとろに解れた穴から、更にたっぷりの愛液が溢れ出すのを見て、美味しそうとつぶやき、もったいないと穴に舌を伸ばして周りを舐め回される。
「あっ、んはぁっ! もう大丈夫、もうとっくにできてるから、早く、早くぅ」
「タイガのオメガフェロモンたっぷりの愛液、美味しいよ」
じゅるじゅる音を立ててすすりあげ、中に舌を突き入れて解すように舐められるものの、これじゃ全然足りない。子作りの準備が完了してる体はどんどん熱くなる一方で、挿れられた舌を愛撫するように締めあげる。
「早く挿れて、おちんぽ挿れて!」
「こんな熱くとろっとろに溶けて、気持ちよさそう」
離してあげられなくなるけど、いいんだねと舌を引き抜いて確認されるものの、そんなのいいからと返すとそれじゃあと腰を掴んで、さっきまで舌が入っていた部分に待ち侘びていた熱いちんぽの先端が当てられる。
「いくよ」
「うん! 早く、はぁっ……んひぃい! ふぁあああああ!」
ゆっくりなんてことはなく、イキリ勃った太いちんぽを先端から一気に最奥まで突き挿れられた。全身で待ち侘びていたモノを締めあげて歓迎し、もっと奥をこじ開けてほしくなっちゃう。
「はっ、ひぃっ……ぁあん」
「気持ちいいねタイガ、タイガのおまんこふわふわトロトロで、妊娠の準備完了してるね」
そうだよと答えることもできず、奥をえぐるように先端で突いてくるので、その動きに合わせて腰を動かしてしまう。もっときてとおねだりしてるのがバレているから、腰を掴んで容赦なく突きあげが始まる。
「はぁ、んなぁっ、はぁっ!」
待ち侘びてたおちんぽを受け止めて、嬉しくって絡みつく媚肉を掻き分けるようにピストンされる。一定のリズムで動かしているだけでも今までにないくらい気持ちいい、単調なセックスで眠くなるなんてことはない、腹の奥がキュンキュンときめいてすっごい喜んでるのがわかる。これだけでもヤバいのに、角度を変えてお腹側の気持ちイイ場所をカリ首で引っ掛けて突かれると、全身に電流が走ったように小刻みに震える。
「ひぁ、いい……イイ、あぁあんっ、あっひぁっ!」
気持ちいいの好き、自分からいいところに当たるよう腰を揺らせば合わせるように突きあげられて、快感が倍増していくのがわかる。
「ふぅ、ふぁっ、ふぅんっ! んぁあ」
「気持ちいいねタイガ、人の言葉喋れないくらいイイ?」
休みなく突きあげられてなにか喋れるわけないだろ、真っ当な声もあげられずにガチガチに硬いおちんぽを締めあげることしかできない、こんな気持ちイイのに抵抗できるわけない。肉がぶつかり合う乾いた音に、溢れ出て止まらない愛液が立てる水音が絡まるエッチな音に、自分の喉から出てくるとは思えない甲高い悲鳴にも似た喘ぎ声。
こんなエッチなことしてていいのか、でもおちんぽ受け入れちゃったら反抗できるわけないし、俺はこの人の番なんだからいいよな。
「あっ、あっ! おちんぽ、もっとおく、おくにちょうだい」
四つん這いの姿勢でお尻を高くあげれば、狙い澄ましたように腰を打ちつけられて、その瞬間にお尻の奥の疼きの元凶が彼の先端にキスするのがわかる。
「んひぃっ! そこ、そこぉ! ほしいの、おおぉおんっ!」
わかってるよという声と共に押しつけられた先端が、子宮口をこじ開けて中へ入りこむ。ぐっぽり咥えこんだおちんぽに媚びるように、内側の肉が収縮して締めあげる。
「そんなに締めないで、すぐイッちゃうでしょ」
「イッて、早く中出しして、いっぱい精子ほしい!」
そんなに言われたら、止まらなくなっちゃうよと言うと同時に深く突き刺した幹が震えて、ぐっと大きく膨れあがるとナカの一番奥めがけて大量の精液が吐き出される。
「いいっ! んひぃっ、ぁああああああ!」
ドビュウっと勢いよく注ぎこまれる精液が熱い、お腹の奥が喜んでる、これが欲しくて仕方なかったんだ。快楽と喜びに支配された頭は真っ白に染まって、目の前がチカチカと瞬いている、俺もイッてるんだというのに遅れて気づく。注ぎきまれた精液に連動するように、気がつけば自分の前も漏らすように精液をこぼしている。
「あっ、ああ……あひっ、ひぃん……ああ、すご、大きいのできて」
強いアルファのおちんぽは射精だけでは止まらない、蓋をするように根本にできた瘤が勃起したままのちんぽをナカに留めて、子宮口にハマったままの先端でトントンと優しく中を突いて回る。
「んんっ、んっ、んぁあっ、いっ、あぁん、イイ」
「さあ赤ちゃん作ろうね、タイガ、ボクのタイガ」
可愛いよ素敵だよと囁きキスを降らせてくる相手が、凶悪なちんぽで子宮ノックを続けてくる、抜けない竿によって逃げ場のない俺はその衝撃を全て受け入れて、ただただ体を震わせるしかない。
「はぁ、んぃ、あっ、ああぁ」
ノックされ続ける限り快楽の頂点から降りてこれないのに、それでもやめてくれない。体はどんどん熱くなる一方で、腹の奥がまた深くキュウっと痛みを発してくる。
「もっと、もっと精子、ちょうだい」
瘤が治ってもまだ萎えていないちんぽにおねだりすれば、わかってるよという声と共に体の向きを変えられ、正面から受け入れる格好にされる。両足を大きく開いて受け入れポーズを取れば、上から突き刺すようにピストンが始まった。
「あっ! ぁあイイ、イイのこれ、そこすごっ、んひぃ、イイあぁん!」
一度吐き出したはずの勃起ちんぽでも、萎えた雰囲気はない、むしろナカで強く反り勃って犯し尽くす気配を感じて、恐怖と期待に全身から悲鳴をあげることしかできない。
引き抜けるギリギリまでちんぽを抜かれ、出て行かないように食い閉める内側の肉を割り開くように、突きあげてくる。長いストロークを何度も繰り返し、ナカのイイポイントを責め立てられて、舌を突き出し短い呼吸を繰り返す。
「可愛い、可愛いよタイガ」
呼吸もままならないのに、そんな舌を絡め取られてキスしてくる。容赦なく口の中を犯してくる相手に、それでも俺は喜んで応えて喉奥まで舐め取られそうな長い舌を受け入れ、上も下も全てを彼に犯され尽くすのに耐える。
「はぁ、んふぅ……ふぅ、うぅん」
再びナカに挿っていた幹が大きく膨らんでいくのに気づく、もうすぐ来るんだという嬉しさで再びギュウギュウにちんぽに媚び射精を促すと、腰を掴んで一番奥まで突きあげられ、また子宮に先端を咥えこませるとそこに固定し、二回目とは思えない勢いでたっぷりと精子が注ぎこまれる。
「はぁ……ぁあん、はぁっ、はぁん、ぁあ」
チュッと短いリップ音を立てて離れ、涎で汚れた顔を拭ってくれる優しい手つきに、ときめいてしまうけれど、瘤で蓋をされてまた子宮ノックが始まった。
「あっ、ぁぁあ、んはぁ、あっ!」
とちゅとちゅと優しい突きあげだけど、俺をどうしても孕ませようとする動きに、ヒートで煽られた体はどんどん盛りあがりをみせて、一滴もこぼすまいと中を締めつけてしまう。
「はぁ、はぁ、んんっ、ぁああ!」
ドチュッと深く突き刺さったちんぽに文字通り貫かれて、快楽でバカになった頭は気持ちいいしか考えられなくなっている。
「んん、んぁ、はぁ……んなぁ」
二回目の瘤が治ってもまだ彼のモノは萎える気配は見せていない、三回目を始める前に、とろけた顔で見あげていた俺の頭を撫でて、そのまま手が下がっていき、エッチな空気ですっかり感度のあがったおっぱいを触る。
乳輪ごとぷっくり膨れた乳首を、左右ともに粒を摘んで引っ張りあげられてくる、もうすでに痛いくらいに膨らんでいたのに、こんな急に触られちゃダメ、ビリビリとした強い刺激が走り頭がおかしくなる。
「可愛い乳首、受精したらもっとおっぱい大きくなるよ」
「んぃっ! あぁん、乳首ヤバい、痛い、やぁんっ!」
引っ張らないでと言ったら、ごめんねじゃあ優しくしようかと手を離して、今度は指先で優しく周りを擦りあげるように撫で回す、指先の感覚がなんとも言えずにもどかしく、これならもっと強く触ってほしくなってしまう。
「タイガのふわふわおっぱい、触り心地最高だよ」
そう言いながら両手で潰れない程度の力で胸を揉み始め、指の合間に乳首が擦れてゴリュゴリュと刺激が与えられる、でもこれじゃあまだ足りない、おっぱいを楽しんでいる相手に乳首もとおねだりすれば、触って欲しいのと聞き返される。
「触って、触って欲しい」
「それじゃあ、タイガの好きな先っぽカリカリしてあげようね」
人差し指の先で爪を軽く立て粒を刺激するように引っ掻いてくる、痛くないような丁度いい心地をよく知っているから、ブリブリに膨れた粒を弾くように高速で刺激されてどんどんよくなっていく。
「あっ、あぁっ! おっぱい、気持ちいい、それイイの、ああんっ」
「本当に好きだよね、乳首いじられるの大好きなタイガ、赤ちゃんできたらおっぱいあげなくちゃなのに、大丈夫かな?」
こんなに乳首で感じちゃうと、ミルクあげるたびにイッちゃうかもしれないね、ママになる前にちゃんと練習しておかないとと言うと、右のおっぱいを掴み勃起した乳首を引きあげて見せつけるように、口を開けて中へと吸いこまれる。
「ひゃあぁん! ダメ、おっぱい吸っちゃ、ぁあん! ダメ、ダメぇ!」
ちゅうちゅうと音を立て強い力で乳首を吸いあげられる、舌先で乳輪や粒を舐め回してミルクを出させるように刺激をしつつ、たまに強い力で吸いあげられ胸全体が快楽で膨れて、ずっしりと重くなっていくような気がする。
「いやぁ、ダメ、おっぱい吸われ、てぇ……んぁあ、ダメんなっちゃう」
「大変だねタイガ、これから毎日おっぱい吸ってもらわなきゃダメなのに」
「だって気持ちいい、あっそれダメぇ、歯立ててコリコリしちゃ、んひぃ!」
軽く歯を立てて乳首を引っ張りあげられるのヤバイ、胸の先っぽがジンジン熱くなって軽く射精しちゃう、トプトプと勢いのないメスイキ状態のおちんちんを撫でて、ずっとイキっぱなしで可愛いよと声をかけられる。
「右側だけじゃダメだよね、ちゃんと反対側も練習しよう」
「ダメダメ、左のおっぱいも気持ちよくなっちゃう、あぁっ! イクッ、イクッ!」
右側を離して、空いてるほうに口をつけるとじゅぞぞと音を立てて吸引される、これ以上ないくらい乳首は勃起してるのに、まだ粒を大きくするように吸いたてられて、残った右の乳首は指を乗せて円を描くように転がされて。敏感な先っぽ同時に責められておちんぽ締めあげながら一人でイッちゃう。
アルファだった名残で幹だけは立派なちんちんから、ビュクビュクと精液を撒き散らす、精子としてはほとんど役割のない体液は薄く勢いも日を追うごとに緩くなっていく。イクときの証明として吐き出されるだけの体液だけど、彼はこれを見るのが好きらしい。ちゃんとイケて偉いねと頭を撫でながら、たっぷりと種付されているオメガの肉壺と化した尻穴に、再び旦那さまちんぽが挿れられる。
「んはぁああっ! おちんぽまた来ちゃう!」
「絶対に孕ませちゃうからね、ママになろう」
「なる、ママになるぅ!」
どちらからともなく腰打ちつけて、奥へとちんぽを受け入れる。
何度射精をされても体の疼きが止まらず、むしろもっと欲しいと両足を絡めておねだりして、またセックスが続く。
長い射精を受け止めて体温があがる、瘤ができて根本を塞がれて子宮の中へ流れこんでくる精子に、全身に喜びが駆け巡り、緩く突かれるたびに甘く幸せな快楽に包まれて、まだまだ続けたくなってしまう。
溺れる、いや至急が破裂してしまうんじゃないかってくらい、たっぷりと精液を中に受け止めているから受精は確定しているだろうに、それでも少し休んでは雌穴へと吸いこまれるようにちんぽが刺さる。
体力と精力は二人ともトンデモなく強い、火がついた本気セックスは何時間も続いた。
「おっ、ん……ぁあん」
何時間もぶっ通してセックスを続け、いつの間にか寝ていたらしい。すでに下半身の感覚はほとんどない、というか全身が気だるくほとんど体も持ちあがらない、ただ内側にかかる違和感から、まだ自分の体内は旦那さまおちんぽを咥えこんだままなんだろう。
疲れ果てて寝ていても、まだ勃起が収まっていない。それどころか今まで注ぎこんだ精液が漏れ出ないようにか、一番大きく根本が膨れて穴の淵が広がるほどの巨大な瘤が、内側で固定している。
「おほぉお、おちんぽぉ……んおっ、ずっぽし」
ビクビクとアナル全体が喜びの痙攣運動を始めたところで、寝ていた旦那さまも目が覚めてしまったようで、軽く頭を撫でるとすぐに舌を絡めるラブラブキスをしてくれる。
「んふぅ、ふぁあん、んちゅっ……んんっ、ふぅうん、ちゅっ」
だらしなくよだれが流れても、気にしてられない。深く舌を絡め合って緩く腰を動かし、文字通り快楽を貪り合う俺たちはどんなふうに見えるんだろう。性欲しか頭にない動物とかだろうか、でも本当のことだし、問題ないよな。
「まだ足りない?」
「んん、おちんぽ、おっきいもん」
はち切れんばかりにぽっこり膨れて妊婦さんみたいに大きくなったこの中では、すでに乱暴なくらいに襲いかかる彼の精子が、俺の初めて排卵された卵子を同じように犯し尽くしているのはわかる。でも熱の引かない体がもう一度求めて引くついてるんだから、確認のためにも新鮮な精液が欲しい。
「仕方ないなあ」
そう口では言うけど、俺の中にあるおちんぽは嬉しそうに力を持って、子宮口を激しく突いてこじ開けてくる。苦しいほど中身は詰まっているけれど、勢いよく注ぎ込まれれば流れができて奥まで届くだろう。それがわかっているかのように、ズンズンと奥めがけてゆっくりと、でも深く長いストロークで中を擦りあげて、全身に快感を塗り潰してくれる。
好き、これ好きと、枯れた声で叫ぶ。ちゃんと言葉になってるかも怪しいけど、口からあふれる音は止められない。
勢いのままにする激しいセックスバトルじゃない、緩く長いスローセックスが熱を帯びた体に効く。正気なんてドロドロに溶けて本能だけで腰振ってるのに、なんだか幸せで最高な時間を過ごしてる気分になっちゃう。頭の中は気持ちよくなることしかないのに、俺はこの人に支配されて好き放題されて、体も人生もなにもかも全部変えられちゃったのに、それでも今この瞬間に彼のことが一番大事な、愛してる人だって思ってる。
だってとっくに受精して目的を果たした腹の中を、まだ犯してほしいなんて、俺のこと愛してほしいってことに決まってるよな。
「タイガ、好きだよ。ボクの可愛いタイガ」
そんなこと言われながら子宮にチュッチュされると、腹の中疼いて仕方ない。俺もと答える声は潰れた悲鳴のようになっちゃったから、アナルでおちんぽを縦に締めあげて、愛してるよって教えてあげる。
ゆっくり動かしていたちんぽが、堪らなくなってきたのか、腰を掴まれて少し強めにゴリュゴリュ腹の中を突き上げられる。
「あっあぁあ……ひやぁあんっ! おっ、ふぉおんっ! おっ、おっ、おおぉん!」
揺さぶられるたびにぶるんと目の前でおっぱいが揺れる、弄られすぎて勃起したまんま元に戻らなくなった腫れぼったくなった赤い敏感乳首が、自分も触ってほしいって言ってるように見えて、おっぱいしてとおねだりすれば、わかったと言いながら両手で胸を鷲掴みにして揉みこまれる。
「んんっ、おっぱい……ぁああ、んひぃっ! もっと、おっひぃいい」
うずうずと胸全体が熱く疼いている、揉まれるほど膨らんでいくように見える膨れた胸の先端で、大きく育った乳首が自分もと震えている。
「ちくび、くりゅくりゅしへぇ……んぁっ! それ、それぇえ!」
根本を優しく摘んで、先端を爪でカリカリされると頭ん中に直接快楽が流れこんでくるみたい、敏感になった乳首が優しいイジメに泣いてる。でもこれがいい、もっとしてと身を捩って叫ぶ俺の中で、どんどん快楽の限界が迫ってきてるのがわかる。
ああんイクッ、もうイッちゃう、熱いの奥から来ちゃう。まだいっぱいして欲しいのに、俺のほうが限界きちゃうなんてダメ、もっと犯してもらうの、ラブハメセックスするの。
もっともっと愛して欲しいのに。
「んほぉっ! んぉおっ、ほぉおおおおっ!」
内側を強く締めつけて甘い快楽が破裂する瞬間、俺のおちんちんはすでに精力を使い果たして薄い体液を力なくゆっくり吐き出した。完全なメスイキを覚えた体は、嬉しくって壊れたのか、それとも彼との大事なモノを作り出した証なのか、痛いほど勃起した乳首から射精するように勢いよく、甘い香りのする体液を噴きあげる。
「すっごい、タイガってばメスイキしながらおっぱいからミルク噴射しちゃった」
なんてエッチで素敵なんだとうっとりした声で呟く、彼もまた俺の中にたっぷりと精液を流し挿れている。こんなに射精してるのにまだまだ熱く、たっぷりと量のある精液が腹の奥で渦を巻くようにぐるぐる動き回ってるのがわかる。
「あっ、あぁ好き、好きぃ……はぁん、あぁ、愛してるぅ……んん、ちゅっんん」
愛してるって続けようとした言葉は唇を塞がれて出て来なかった、ちんぽが膨れて抜けないように固定された今、逃げれるわけなんてないのに、俺を捕まえてたっぷり深いキスを堪能した後で、こっちももったいないと胸で弾けた母乳を啜っていく。
「あんっ、らめぇ、そんな……んはぁあ、おとこのみるくなんて」
「初乳は特別な栄養があるんだよ? しかもこんなたっぷり噴き出して、先端からトロトロ溢れてきてるね」
おっぱい出なくて困るお母さんもいるみたいだけど、心配なさそうだね。ぼくの奥さんは本当に素晴らしい、最高のパートナーだ。そんなことを言いながら乳首を摘むと、ぴゅっと勢いよく母乳が噴き出す。奥からどんどん溢れて止まらないそれを、彼は美味しそうに口をつけて吸いあげてくるので、甘く痺れる刺激でまた奥からミルクが迫り上がってしまう。
「立派に育ったおっぱいだけど、これからどんどん大きくなるんだね。なんてエッチで可愛いんだろ、赤ちゃんできちゃったってことだよねきっと」
赤ちゃん産んでも、まだ終わりじゃないよ。この子が生まれたら次の兄弟たちを作ろう、バスケのチームできるほど作って、ラブラブな子育てをしながらも愛し合おうね。
「あっ、本当に?」
「もちろんだよ、いいかな?」
「ん、いい……あなた、大好き」
俺、立派な赤ちゃん産むからな、約束するとちゃんと言えただろうか。
後日、初めてのヒート期間を終えて病院で検査を受けた結果、ちゃんと懐妊が認められて、俺は晴れてオメガとしてパートナーとの子供を授かった。
若いこともあるけれど、二人の相性がいいほどに受精と着床の率も高くなる傾向にあるものの、一度目のヒートで妊娠する人は珍しいので、本当に運命と言っていいと医者は驚いていた。
「もちろん、運命の人ですから」
「やめろよ、恥ずかしい」
その場ではそう返したけど、体の奥は喜びでキュンとして止まらなくなっていた。ベッドがあればすぐエッチしたいくらいに、受精したはずのアナルは濡れ始め、ワンサイズ大きくなったおっぱいは乳首がビン勃ちメスおっぱいになっている。
小声で帰ったらいいことしようねと言ってくれたので、もう期待してしまって乳首の奥からミルクが競りあがってきてしまう。
「それでは、次の検診ですが」
今後の定期検診の説明を受けて、解放されるまでに頭に入ってきた情報はほとんどない。わかっているのは、彼との赤ちゃんを無事産むことができそうだということ、そして彼の俺へ向けられている異常なまでの愛に、すっかり自分までメロメロになってしまっていること。
帰ったらゆっくりストロークの、ラブハメエッチが待ってる。そんな今夜を思い描き、体の疼きに身を任せるように彼によりかかって家へと帰った。
俺はもう、運命に捕まった愛されたい獣だ。
久々に書いたお嫁さんの話でした。
せっかくオメガバース設定で書いてるのに、ヒートさせなかったなっと心残りだったもので。
やってることはガッツリエロなんで、いつものやつってなってしまいそうですけれども。
2023/10/25