ディシディア小ネタ劇場 その3


「前から気になってたんだけどさ・・・皆EXモードの時、どうやって着替えてるの?」
夕食時、急に思い立ったかのようにバッツは全員に向かってそう言った。

「着替える?」
バッツの発言に最初に答えたのは、仲の良いジタン。
「ほら、ジタンもそうだしティナも格好変わるじゃん。
ウォーリアやフリオニールは服装豪華になるし、オニオンナイトは一瞬で服変わるだろ?
アレ、どうやてるの?」
「確かに、気になるっすね」
バッツの発言にティーダが乗っかり始めた。

「・・・えーと・・・・・・」
どうしてるのか、といきなり尋ねられても当事者は困る。
「言われてみれば・・・どうしてるんだっけ?」
「いや・・・普段、結構普通に使ってるから、何でって言われても」
「頭に、血が上ってるから・・・あんまり、詳しい事は覚えてないんだけど」
「ティナは覚えて無くてもいいと思う・・・」

何せ、あの状態は普段の彼女では耐えられない。

「取り合えず、オニオンナイトはどうやって服変えてるんだよ?」
「何で僕?」
バッツにいきなり話を振られ、慌てる少年。

「だって、お前が一番服装変わってるだろ?」
笑顔でそんな事言われてしまい、どう答えるべきか迷う。
「服変わってるって、アレはただのジョブテェンジ・・・」
「忍者と魔道士だろ?全然反対だし、鎧はどうしてるんだ?」

確かに、彼の鎧はかなりの重量を伴っているはず。
それを一瞬で脱ぎ着するのは、不可能だろう。
その質問に対する、少年の解答に全員の注目が集まる。

「・・・瞬間収納?」

「瞬間収納!?」


何だよソレ・・・。
「もう・・・もういいだろ!?」
泣きかけのオニオンに流石が流石に可哀相になってきた。
「ジタンはどうしてるんだ?」
「オレ?・・・オレのは、気合い?」
「・・・・・・気合い?」
そんな事でどうにかなるものなのか?
「まあ、ドラゴン○ールの孫○空が月を見て大猿になるようなもんだって」
「マジ、ジタンお前って

サイヤ人だったのか!?」


いや、違うと思う・・・。
「そうだぜ、知らなかったのか?」
「スゲエ!今までそんな事言わなかったじゃん」
これは・・・間違いない。

ジタンの奴、説明が面倒だから適当に嘘ついた!!

そして、それを真に受けられてる・・・。
バッツの純粋さに乾杯。

「じゃあ、ウォーリアとフリオニールはどうしてるんっすか?」
「えっ・・・と」
「実はな、私やフリオ二ールの鎧は

リバーシブルになっているんだ」

「・・・・・・えっ?」
「この鎧は特殊な金属でできているんだ、一瞬で曲げられるようになっていて着脱が楽なのだ。
だから、EXモードになった瞬間に鎧の表と裏を入れ替えている」
「そっ・・・そうだったんっすか!?」
「じゃあ、フリオ二ールの武器はどうなってるんだよ?
金の装飾でちょっと豪華になるのは・・・」
「アレは上から装着しているんだ」
「じゃあ、ウォーリアの鎧の角は?」
「これは伸縮自在だ」

「マジで!?」

完全に信じ込んでいる二人に対し、ウォーリアは平然とそう受け答えしている。

ウォーリアも説明が面倒だから適当に嘘ついちゃったよ!!

「ウォーリアが真顔で嘘をつくと、本当に聞こえるね」
「ああ、恐ろしいな」

そんな夕食風景。
コスモス陣は今日も平和(?)です。
『オニオンナイトはアビリティ“瞬間収納”をマスターした(笑)
ジタンはアビリティ“ホラ吹き”をマスターした
ウォーリアはアビリティ“詐欺師”をマスターした』



後書き
EXモードで姿が変わるのは、どうなってるのかな・・・という想像から生まれたもの。
瞬間収納もジタンのサイヤ人疑惑も、そしてリバーシブル鎧も全て私の妄想から生まれたものです。
実際はどうなってるんでしょうね?
まあ、ヒーローモノの変身シーンと同じで、深く突っ込んではいけない事ですよね。
では、また第四段でお会いしましょう。
第四段はカオス側のEXモードの謎に迫ってみます。
2009/2/21


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