お前は俺を“好きだ”という

好きって感情は何だろうか?


俺はお前が居なければ生きていけない

俺がお前を思う気持ちは、一体何だろうか?

俺を愛してる弟へ…

「それで兄貴、話って何?」
俺と向かい合わせに椅子に座った弟が、口火を切った。
目の前のマグカップに入れられたミルクティーを口にして、俺は彼に何て言えばいいか思案に暮れる。


話があると言ったのは俺の方。
自分の中で渦巻く、ごちゃごちゃした感情をなんとかして整理してみたかったから。
分からない事だらけな感情に、ちゃんとした明確な“解答”を出したかったから。

だけど、そう言ってはみたものの、落ち着いてくるとこの感情をそのまま話してしまっていいのか?と、そう思えてくる。
自分でも整理が着いていなくて、言葉にできないというのが、まず一つ目の理由。
もう一つは、この話で相手に無駄な期待を抱かせたりしないか…という事。


今の自分は、揺れている。

ハッキリとしない感情が、心の中で様々に渦巻いていて。
自分の気持ちとか、考えとか…そういうものの基盤が曖昧になってて。 まともに物事を考える思考回路が、幾分いつもよりも劣っている、そんな気がしてならない。

こんな状態の俺の心中なんて、相手に聞かせてしまって……もし、いらない期待を抱かせてしまったら…俺は、どうすればいいだろう?
相手を傷つけたくはない。
どちらにしろ、この目の前に座る弟が、自分にとってかけがいのない大切な相手である事は確かだから。


「あの……やっぱり…」
「言えない、何て言わないでよ…俺、気になって夜も眠れなくなるからさ」
「…………」
俺が言おうとした台詞を先に言われて、しかもそれを拒否されてしまった以上、黙るしかない。

「兄貴、何悩んでるの?」
「俺……」
「話してくれないかな?俺になら話せるって、思ったんでしょ?兄貴は。
俺で力になれるなら、何でも聞いてあげるから、ね?
だから、もっと俺の事頼りにしてよ兄貴」
優しく微笑んでそう言う彼が、ふと大人っぽく見えてた。

普段のふざけた言動からは、想像がつかないくらいに、落ち着いた大人びた雰囲気。
こんな顔、できるのか……。
初めて知ったコイツの一面に、驚きと戸惑いを感じる。


「兄貴は何、悩んでるの?何、怖がってるの?ねぇ…兄貴、もしかしてさ。
俺の事どう思ってるか、分からなくなってきた?」
「!!どう、して……」
俺の考えている事が分かったのか?
そう尋ねると、彼はふと優しい笑顔を見せて「そりゃ、兄貴の事大好きですから」と、全く的外れな返答をした。

「答えに、なってないぞ」
彼の視線から逃れるように、俯いて小さな声でそう呟く。
「いいや、答えになってるよ。兄貴の事大好きだからさ、ちょっとした変化でも些細な気持ちの変動も、なんとなく分かるんだよね…ずっと一緒に暮らしてきて、ずっと二人で過ごしてきたからさ、だから。
兄貴が何か隠してる事も、悩んでる事も…俺には最初から分かってたよ……それが、俺に言えないような事だって分かって、正直ちょっと苛立ってたんだけどさ」
「苛立つって、何に?」
「目の前に思い悩む想い人、これは目に毒な環境なのよ…悩んでる人は殊更に綺麗に見えるからさ。
それがまた俺に対して隠し事でしょ?これで苛立たない方がおかしいって。大切な人が悩んでて、自分が目の前に居るのに、まったく頼りにされてないのってさ、凄く辛いでしょ?兄貴だって覚えあるんじゃない?」
そう言われれば、確かにそんな覚えはある。
彼が俺に告白したあの日、俺は今の彼と同じ気持ちで、きっと彼と接していた。

大切な人だから、力になりたいと思う。
誰でもきっと、そう思うだろう。
立場が入れ替わってしまったけれど、俺も彼も、相手を思う気持ちは多分一緒だ。


「で?兄貴は俺に何聞きたいの?」
ふわりと優しく微笑んでそう尋ねる相手に、俺は小さく溜息を一つ吐くと、その後、ここ数日間自分の中に渦巻いていたよく分からない感情について、ぽつぽつと話し始めた。
自分でもちゃんと整理ができてなくて、相手に自分が言いたい事がちゃんと伝わっているかどうか、全然自信がない。
でも目の前に居る相談相手は、優しい笑顔で俺を見つめ返したまま、うんうんと頷いて聞いてくれていて。
そんな彼の態度が酷く俺を安心させてくれた。

「俺は…どうしても、恋愛感情がよく分からない」
人を好きだっていう、それだけの事に…どうしてこんな区分がされる必要があるんだろう?
好きだって…たったそれだけでいいのに。
なのに、俺達はその間に境界線を引かないといけない。
特別なものと、そうでないものに分ける為に。
その境界線の引き方が、分からなくなってしまった。

「俺は……お前の事、一体どう思ってるのか、もう分からない…」

たった一人、俺に残された家族。
血を分けた兄弟。
自分と変わらない遺伝子を持つ、己の半身。
恐らく、この世で一番変え難い存在だ。

だけど……それは、恋愛ではなかったハズなんだ。
そんなものでなくては、ならなかったハズなんだ。
でも…その均衡は崩された。
目の前の自分の半身が、俺が縋っていた一般常識を壊してしまった。

血を分けた兄弟だから、相手を好きになってはいけないなんて…一体誰が決めたんだろう?
好きだっていう感情に、無条件で境界線を引かなければいけないのは、どうしてだろう?
どんな理由があって、人は自分の感情に反した境界線を引いて、自分を縛らなければいけないんだろう?

それは、倫理的、道徳的、それとも、精神衛生面の問題だろうか?
一般常識になっているそんな掟みたいなものに、人は随分と縛られているし、そこから離れないでおけば自分は正常だって思っていられる、でも…。


人の感情に、そんな理屈が果たしてどこまで通用するのか?


感情は自分のものだけど、どうしたって自分では統制しきれないものだ。
好きだとか嫌いだとか、そういうものを決めるのは自分自身の意思かもしれないけれど…そこに自分自身で意識して扱える、そんな力なんてないのではないか?
“好き”にも“嫌い”にも、理由や理屈は本来存在しない。
言葉で表して、自分で納得する為に…後から自分の思考が、その理由を付加していくだけだ。
だから、分からなくなっていく。
自分の組み立てたその理由に、一度疑問を持ってしまったら最後、音を立てて崩れ去って行く。

物事には必ず、例外というものが存在する。
彼は一般の基準から外れても、それを自覚しても、俺の事を好きだと言う。
今もきっと誰よりも、俺の事を想ってくれているんだろう…。
自慢じゃないけど、そうだと思う。

だけど、それは果たして異常な事だろうか?
彼は自分の気持ちに正直なだけだ。
その基準が例え一般常識から外れていたとしても、それは素直な彼の気持ちだ。
だけど、俺はそれが怖い。
自分ではよく分からない感情が、色々と渦巻いている。
誰かを想う事も、好きだという感情も…ただ、自分が幸せになれるそういう種類のものだと思っていた自分では、どうしても理解できない。
何でこんなに、自分は苦しんで悩んでいるのか?
もし……これが世間一般で言う恋煩いだ、っていうのなら……。
恋愛感情は、予想以上に俺には難解な代物だ。


人を好きになるのは、こんなに難しかったんだっけ?


「考えても分からない事ってさ、イライラするよな」
数学のテストみたいにさ、と彼は俺の話の切れ目を縫って、そう口を挟んだ。
「テスト問題なら、考えれば分かるよ…授業で習った事なんだからさ」
確かに俺もお前も、数学は嫌いだっけ?
まあ、この弟はあの数学教師が嫌いなだけなんだけど。
「でもさ、考えても分からない問題ってあるだろ?特に苛立つのはさ、前の授業ではちゃんと分かってたのに、今見ると分からなくなってる問題だ。
確かに見た事もあるのにどういう訳か答えが出ない問題、アレが一番腹立つ、もどかしいんだよなそういうのって。分からないなら分からないで投げ出せればいいのに、どことなくだけど分かってしまうものだから、余計に躍起になって答え出そうとする」
「何が言いたいんだよ?」
「今の兄貴が正にその状態なんだよ。恋愛ってものは体験した事がないけど、何となくこういうものだって分かってる、だけど今自分の目の前に突きつけられた問題に関して言うと中々答えを導き出せない、それが酷くもどかしくて苛立ってる。
でもさ、答えなんて選択制なんだ、最初から用意されてる、そうだろ?俺の事どう思ってるかなんて、言い詰めてしまえば恋愛か、兄弟愛か、そのどちらかしかないんだから。
でも、兄貴はそのどちらも今は選びかねてる、分からなくなったからね。
だから目の前の答えを拒絶する、分からないものなんて選びようないもんな?ここで間違った答えを導くわけにもいかないし……。
何が兄貴の答え出すの邪魔してるか、当ててみようか?」
「…………」
「ずばり、一般常識ってヤツだろ?それから外れた事って、俺達はしたくないもんな?まあ、確かに俺は反抗的な性格してるけどある程度は常識を守ってる、それが暮らしていく上で必要だからね。でも、兄貴は俺よりもまだそこに囚われてる」
「それって、駄目な事か?」
「ううん、全然。かなり健全な人間だと思うよ、それを退屈だとかそういう風に捕らえる方が間違ってる。ただ自分がアブノーマルなんじゃないかって認識は、人はかなり恐れるだろ?社会秩序に合ってないみたいだからさ…そういうの、めちゃくちゃ怖くなる、自分がよく分からなくなる」
「……でも、お前は俺が…好き、なんだろ?」
「うん、そうだよ。俺は兄貴の事が好き」
ニッコリと笑顔のまま、臆する事なくそう答える。

「でもさ、これだって俺めちゃくちゃ怖かったんだぜ。俺も兄貴と同じ様に悩んだよ、凄い怖かった。俺だって一般常識は持ってるんだ、そこから自分がズレてる事くらい気付いたよ。それが異常だとも思ったし、気の迷いだとも思った。でも…消えてくれないんだよな、こういう気持ちは」
そっと俺に手を伸ばして、頭を撫でる相手の目が、俺を慈しむように見つめる。
「俺はさ、どんなに迷っても自分が兄貴の事好きだって、結局その答えに行きついた。他の女にはこんな感情どうしても抱けないんだよ。あっ!誤解するなよ兄貴、別に男が好きだってわけじゃなくてさ。俺はやっぱり、兄貴が兄貴だから好きなんだ」
「お前は、それで納得したのか?」
「納得したんだよ、っていうか納得するしかなかった。
誰かを好きになるのって、兄貴が言ったように自分で思ってできるものじゃないだろ?気の所為かもしれないって、それは散々自分の中で協議した結果がコレなんだ、俺はもう怖がる事なくそれを受け入れる事にしたんだよ。
まぁ…あんな事なかったら、まだ隠してたかもしれないけど…」

彼が俺に告白したあの日、彼は必死だった。
何かに怒っていた……。

後から聞いたらなんて事はない、それはただの嫉妬…。
下らない理由だって言って、彼はその次に忘れて欲しいとも言った。
自分が感情を抑えられなかった所為で、俺にあんな事をしてしまって、酷い罪悪感に襲われたんだそうだ。
でも、それがコイツの気持ち。
誰かに取られたくないって、そう強く強く、俺の事を思っていたという事。


「でもさ……俺あの時、これでようやく兄貴の事諦められるって思ったんだ」
「えっ……」
「流石に、フラれてまで兄貴の事想う気はないよ、しつこい男は嫌われるだろ?…っていうか、普通に考えて拒絶されて当たり前だからさ、だからずっと隠してたんだ。
兄貴に嫌われたくなかったからね、それだけは絶対に駄目だ、生きていけなくなる。
だからあの時。まさか、兄貴が許してくれるとは思ってもっみなかったんだ、俺は」
そう言いながら、頭を撫でていた彼の手がそっと俺の頬へと落ちてくる。
頬に触れる優しい手の温度が、少し恥ずかしく思える。
頭を撫でる内はいい、でも今のコレは兄弟の域を超えようとしている触れ合いだ。
じっと相手を見つめ返すと、ふと今まで笑顔だった彼の顔が真剣なものに変わる。

「俺を諦めさせなかったのは兄貴だよ」
それは……確かにその通りだ。
「兄貴は優しいよ、それはよく知ってる…だけどさ、優しさって時々とっても残酷なんだ、兄貴は俺の事を求めてくれている、それは兄弟として一緒に居たいってそう願っての事だろうけど……もし、あの時、俺にまともに戻って欲しかったんなら、兄貴は流される事なく俺の事フラないといけなかったんだ。
それができる程、兄貴が器用な人間じゃない事も、人を思いやる気持ちが強いのも、そしてあの時、兄貴が冷静な状態じゃなかったのは分かってるよ、でもさ前にも言ったけど…押し倒した男許せるって、さ…脈有りに取られても仕方ないんじゃないかな?」
「っ…俺、そんなつもりだったんじゃ……」
彼の言葉に、心臓の鼓動が速くなる。

違うんだ、違う…別に、最初からこんな気持ちがあったんじゃない……。
それに俺は…できればお前に早く俺の事、諦めて欲しかったんだ。
でも…それは本当だろうか?

否定した瞬間に、そこに沸き上がる疑問。
ハッキリしない、揺れている。
グラグラしてるんだ、何も分からなくて。
ハッキリとした言葉なんて、何も言えなくて。

「分かってるよ兄貴、そんなつもりじゃなかたんでしょ?よく分かってるよ…兄貴がそんな風に俺を見てなかった事くらい、だけど…俺は兄貴の事諦められない、こんな話聞いたら余計にね。だから…今度の判断だけは何があっても間違えないでくれ」
真剣に訴える彼の言葉と、自分の心臓の音が…俺の耳に響く。

どうしたらいいんだろう?俺は……。

「もし兄貴が俺の事好きだって言うならさ、俺は絶対にもう兄貴のこと離さなくなるよ、誰にも渡してなんかやらない、全部俺のものにしてやるから。
だから兄貴、覚悟してよ…気の迷いなんかで俺に好きだって言うなよ、絶対に……そんな事で兄貴を苦しめるくらいなら、俺は…兄貴にフラれる方がずっといい」
真っ直ぐ、俺を見つけていた彼の真剣な瞳に射すくめられて、俺は身動きが取れない。
ただ……。

「兄貴?兄貴、どうしたんんだ?」
慌てたように彼はそう言い、触れていた手で俺の目元を拭う。
俺の目からは、何度目か分からない涙が溢れてきている。
「兄貴?…あっ…俺、酷かったな、迷ってる兄貴にこんな事言うなんてさ、兄貴…ゴメン、本当に俺って…」
謝罪の言葉を口にする相手に、俺はゆるゆると首を振る。

何でお前は、俺には優しいんだ?

こんなに自分の目の前で気持ちの揺れる相手なら、自分の都合の良いように言いくるめてしまえばいいのに。
今なら、お前が「それが恋愛感情なんだ」って言えば、俺は恐らくそのまま自分の気持ちを疑う事なく、そういうものだと飲み込むのに。
お前はそんな事はしない。
あえてでも、俺の判断に任せようとしている。

それは俺と対等で居るために?
それとも、本当に自分の事を心から想っていてほしいから?
これ以上、俺の事傷つけたくないから?
自分はどんなに傷付いても、俺の事守ってくれるつもりなんだろ?


ああ…なんて酷いんだろう。


そんなに優しくされたら、お前の事、拒絶する理由がなくなってしまう。
もしかして、それが最初から狙いだった?
そんなわけないよな?

だって、お前は俺には優しい。


あの女の子みたいに、冷徹に扱ってしまえばフラれる事も簡単なのに、それができないのは…お前が期待してるからじゃない。
お前が傷付きたくないからでもない。
多分、俺を守る為なんだろう……。


「もう…いいよ」
口にした言葉は、思ったよりもずっと小さな声で室内に響く。

「兄貴?」
そっと触れていた手が離れる。
俯いているので相手の顔は見えない、けれど俺の言葉の意味が分からずに不思議そうに見つめているんだろう事は、なんとなく予想できた。

「そんなに欲しいなら、お前に全部あげる」
「オイ兄貴…自分が何言ってるか、分かってるのか!?」
俺の言葉に驚いたようにそう叫ぶ彼を、俺は不思議なくらいに冷静に見つめる。
分かってるよ、ちゃんと分かってる。

「今言ったばっかりだろ!気の迷いなんかで…」
「俺はもう、どうしたってお前の事拒絶したりなんてできないよ…なら、もういい、全部受け入れる」

お前が悩んだ結果、自分の気持ちに従ったみたいに。
このまま流されてしまいたいと、俺がそう望んでる。


「簡単に自分の事やるなんて言うんじゃねえよ!!優等生な委員長の、まともな判断だとは思えないぜ!」
そんな相手の言葉に、自分の中で何かがカチンときた。
「優等生とか言うなよ!俺だって何もかもお前より優れてるわけじゃないんだ!!特に恋愛なんて、何も分からない…分からないから、お前が教えろよ!」
「覚悟もない癖に、よく言うぜ……」

覚悟?それがどうしたんだ?
そんなものに何の意味がある?
結局、最後にはなるようにしかならないんだ。

「意気地なし」
「はぁ!?もう一回言ってみ…」
怒っている相手の頬へ手をやり、そっと唇を重ねる。
途中で途切れた相手の台詞。
ほんの一瞬だけ感じた、相手の唇の感触。
時間にしたら、ほんの短い間だったのに…ゆっくりと離れた俺を、ただ相手は呆然と見つめていて。
「あっ……えっ、なっ!兄貴!!」
一拍遅れて、現実に戻っていた相手が頬を真っ赤に染めて叫ぶ。

何だよ、俺の事を散々初心だとか言ってからかってたクセに……お前も、不意打ちには弱いんだな。

「分かっただろ?俺だって別に…そんなに弱いわけじゃないんだ。覚悟なんていくらでもしてやる」
相手の視線に耐えきれず、ふいっと目を逸らしてそう言うと、相手はそれを見てッフと笑った。
「ああもう…何だよ何だよ、人が折角兄貴の事思って…どんだけの間苦しんだと思ってるんだよ?それを、こうもあっさり……」
「何だよ!嫌なら、別に…俺は……」
そう言いかけた俺の頬に再び相手の手が伸び、そっと俺の顔を自分の方へと向ける。
目の前には、真剣な表情の相手。
絶対コイツは知ってると思うんだ、俺がコイツの真剣な表情に弱いって事。

「前言撤回は、無しだよ…兄貴」
「……そんな事、言わせる気ないんだろ?」
そう言うと、表情を和らげて「よく分かったね」なんて、俺に言う。
「当たり前だろ?」
そんな事くらい、分からないと…。

「俺は、お前の兄なんだからさ」


to be continude …

あとがき

アナザー×ノーマルフリオ、現代パロ。
長いよ!!長いよ!!自分は一体どうしてこんなに書いたんだ!?何度、「一体何を書こうとしているだろう?」と思った事か!!
……しかし、これでようやくこの二人くっつきました、現代パロ書き始めてから五カ月経ってようやくくっついた…。
ラストまであとちょっと、頑張って終らせます。
2009/11/24

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