人は見かけによらない話
誠凛高校:黒子テツヤ氏の証言
その日、僕は買ってまだ読んでいなかった本を消化してしまうつもりでいました。
本を読む時間や環境などは、人によって好みがあるようですね。電車や休み時間など時間が余ってる時にのみ読む人もいれば、図書館や自分の部屋などのとても静かな場所、または周りに人がいないような場所でじっくり読むのがいいんだ、という人もいるようです。
僕の場合はそんな好みはないんですけど、欲を言えば人から邪魔されないような静かな環境の方が、集中はできますね。
だというのに、この素晴らしい読書の時間を邪魔してくるものがありました。
『なあテツ、今度、火神と1on1してぇんだけど。
いつ予定空いてるか、アイツに聞いてくんねえ?』
携帯のディスプレイに表示されたメール本文を見て、それを送って来た元相棒に向け小さく溜息を吐きました。
WCの後から、青峰君は少し人として丸くなったというか、昔の純粋さを少しだけ取り戻したような気がします。
それもこれも、僕の光のお陰なんですけれど……それでも、素直じゃないのは相変わらずのようで。
負けず嫌いというか、我が強いというか、何度も会ってバスケしてる割りにまだ連絡先も交換していなかったんですね、あの二人。
こうやって二人の予定を合わせるのにもいい加減に疲れて、僕はこの日ついに言ってしまいました。
『青峰君、いい加減に僕を挟んで火神君の予定尋ねるの止めて下さいよ。
そんなに会いたいなら君が直接、火神君に連絡したらいいでしょう?
連絡先知らないんですか?
良かったら、火神君に許可もらって送ってあげますよ』
そうしてまたゆっくりと本の世界に戻ろうとしたら、彼にしては中々のスピードで返信がきました。
ちなみに、僕がこの時に読んでいたのは推理小説です。
難解な人間関係の中で起きた殺人事件を、一人の刑事が解決へと導いて行くストーリーです。
しかも、ページは三分の二を越え終りへ向けて重要なポイントに差しかかっていたんです。
だというのに!この瞬間にページをめくる手を邪魔するかのように、携帯電話が鳴り響いたのです。この気持ちを分かりますか?別に、物凄く怒りを抱くわけではないんですけれど、でもちょっとイラッとはしますよね?
『んな恥ずかしい事できるかよ!つーか、何てメール書けばいいか分かんねえ』
何を言ってるんでしょうか、このアホ峰君は。
何を書けばいいのかって、君は火神君とバスケがしたいんじゃないんですか?ならば素直にそう書けばいいわけでしょう。「今度の休みにバスケしないか?」小学生だってこれくらい普通に書ける文面が、どうして打てないんですか?
そう思っていると、まだ下に文が続いている事に気がつきました。
ええ、まあ書いてある以上は読みましたよ?
『俺だって何回もメルアド聞こうとしてんだけどよ……なんつーか。
拒否られたら怖いつーか、迷惑な顔されたらショックつーか……』
乙女ですか!
初恋で浮かれまくってる女子中学生じゃないんですよ!確かに君は乙女座ですけど、そんな少女チックな可愛い思考さらされたって、別に可愛くもないんですよ。
『とにかく、俺から火神に連絡とか……多分、ムリ』
そう締めくくられていた青峰君のメールを二度読み返して、あまりの情けなさに溜息が出ました。
何なんですか?君は、火神君の光で心まであのピュアな時代のように浄化されてしまったんですか?
『連絡先くらい普通に教えてくれると思いますよ。
というか、恋する乙女じゃないんですから、普通に次の約束する時に聞けばいいじゃないですか』
タイミングの悪いメールに、若干イライラしながら返信して、再び本を開いて五分ほどした頃でしょうか。急に携帯が震えだしました。名前を見ればまさしく今、メールを送った相手からの電話で。
一体、何だっていうんですかね?
読みかけの本に栞を挟んで机の上に置くと、仕方なく通話ボタンを押して出ました。
それが、きっと僕の人生の大きな過ちの一つでした。こんなアホなガングロの電話なんて出ずに、盛り上がりを見せていた本の続きを読む作業に没頭していれば良かったんです。
そう、後悔しても遅いんですけれどもね。
「はい、もしもし」
「おっおいテツ!お前、さっきのメール何だよ!」
いきなり電話をかけてきて、何だよとはどういう事ですか?
イライラが溜まってきているのですが、そこはまあ大人しく身を引いて。
「急に電話をかけてきて非常識なのは君の方でしょう、というかさっきから内容が鬱等しいんですけれど」
なんてするわけがありません、僕の読書の邪魔をしておいて自分の都合を押し付けようとしてくるなんて、許すわけがないでしょう。
「えっ、いやその……悪かった?」
「いえ分かったなら良いんです、では僕はこれで」
「いやいやちょっと待て!待てって!用があるのは俺だから!」
電話口でそんな叫ばないで下さいよ、鼓膜が破れたらどうしてくれるんですか?嫌味を込めてそう言うと、また「悪い」と、本当にそう思ってるんだかどうなのか疑うような謝罪の言葉が聞こえました。
「それよりよテツ、さっきのメールなんだけど」
「君からの乙女ちっくなメールがどうしました?」
僕からの質問に相手はかなり動揺したみたいです。
よく考えれば、この時の青峰君は普段とは全く様子が違いました。良い意味でも悪い意味でも、いつもの俺様的なものを感じないというか、どこか弱気になっているようでした。いつもの自分であればこの僅かな変化に気が付いて、もっと対応を変えられたんでしょうけれど、読書を邪魔された苛立ちによって僕の心は平静ではありませんでした。
それがいけなかったんんです。
「いや、つーか何ていうか……あの……ぃ、がどうのって」
「すみません、小声過ぎて聞こえないんで。もう一度はっきり言ってくれませんか?」
もっと、相手の事を慮って発言すれば良かった。
面倒そうな事だと判断して、踏み込まないという判断だってできたはずでした。
でもこの時の僕は、早くこの電話から解放されたくて……とにかく彼の用件をさっさと済ませてしまおうと躍起になっていたのです。
「テツ、お前は知ってたのか?」
「何をですか?」
「お、俺が……火神に恋してるって」
「…………はい?」
今、このガングロは何て言ったんでしょうか?
誰が誰にどんな想いを抱いていると、言いました?
僕の聞き間違いですよね、そうですよね、まさかそんなはずがないでしょう。
「青峰君は火神君が好きなんですか?」
「好きなんですか……って、さっきお前からのメールに恋する乙女とか、んな事書いてあったから、てっきりもう周りの奴等にはバレてんのかと思って。それで焦ったんだけど?」
違うのか、と電話の向こうから尋ねてくる相手に今度は僕の方がパニックに陥りました。
ちょっと待って下さい、これは本気ですか?本気なんですか?今日の日付は何日です、僕が本を読んでいる間に時が進んで、世間ではもう四月一日になっていたりしたんですか?そんなわけないですよね、全くないですね、というかあのアホがエイプリルフールにそんな交渉な嘘なんてつけるわけがないんですよ、っていうかまず日付をまともに覚えている事の方が珍しいですよね、そうですよね!
という事は、このアホのガングロは本気で僕の光に惚れてしまった……という事で、ファイナルアンサーなんですね?
「いつからですか?」
「いつから、って?」
「火神君のこと、一体いつ好きになったんですか?」
そうです、まだ勘違いという線も考えられますよね。このアホの事ですから、友情の好きと恋愛感情の好きを取り違えてるなんて事も、きっと零に近い確率ではあるでしょうけれども、有り得ないわけではないですし。
「そうだな。気が付いたのは多分、WCが終った後。また勝負しようって言ってくれたアイツの顔がさ、ずっと忘れられなくて。でも、なんつーか前からアイツの事はずっと気にかけてたっていうか。その、初めて会った時にバスケはまあ全然駄目だって思ったんだけど、その、それ以外の事は気になったっていうか、もっと話してみたかったんだけどよ。何話せばいいか分かんないし、っていうかどう切り出せばいいか全く分かんなくて、結局そのままんなって」
あっ駄目っぽいです、これは勘違いとかそんなのじゃなくて本気っぽいです。
っていうか何なんですか、君ってそういう人でしたっけ?好きなものはとことん極めるタイプですよね?バスケはもとより、夏休みの小学生よろしく蝉だのザリガニだのにかける情熱、そして好きなグラビアアイドルに対する熱意、その二つがあれば充分、二人の距離くらい詰められるでしょう。なんでそれが連絡先すら交換できてないんですか?
君って、もしかして。
「青峰君って、見かけによらず……草食系ですか?」
いや、ただのヘタレかもしれない。
そしてこの後、事情を洗いざらい話し、更にその上これからどうしたらいいとか、どうアピールしたらいいんだろうとか。むしろ毎日ずっと一緒にいるから、もしかして火神君は僕の事が好きなんじゃないか……なんていう不安を相談、という名目で吐き出されて。
正直、聞いてて辟易としてきたので途中から読みかけの小説を開いて生返事していたのが悪かったんですね。
「なあテツ、悪いんだけどさ……俺に協力してくんねえ?」
「はい」
「マジでいいのか!」
「ええ」
「よっしゃ、やっぱり持つべきものは友達だな!じゃあ、俺と火神の事よろしく頼むな」
「ええ……えっ?」
僕は、このアホの恋路に協力する事になりました。
「正直、迷惑意外の何ものでもないんですけど」
通話の切れた携帯を見つめ、お腹の底から湧いて出たくらいの大きさの溜息を吐きましたが、まあ後の祭りというやつです。
協力といったって、何をどうしろっていうんですかね、彼は?僕の恋愛経験なんてたかが知れてますし、相談する相手だったらもっと他にいるでしょうに。まあ、想い人の相棒というのに違いはないので、適任と言えばその通りなのかもしれませんが。何より解せません。
どうして、よりによって火神君なんですか?
「とりあえず桃井さんにでも連絡してみますか」
この後、「青峰君の恋路を応援する会」の結成に巻きこまれる事になるなんて。
この日の僕は想像もしてませんでした。
秀徳高校:高尾和成氏の証言
あれは、秋口に入ったくらいの自習の時間だったな。
自習の時間って簡単なプリントとか課題出されたりするけど、それが終ったら後はまあ自由になるわけじゃん?他の学校はどうなのか知らないけど、ウチは監督の先生なんかがいるわけでもないし、自由に席を移動したりして友達同士で教え合って課題したりするわけ。んで、それが終ったらそこで楽しくお喋りとかしちゃうんだけど。
でもウチのエース様はさ、なんていうか、おは朝のラッキーアイテム関係でおかしな奴だとは思われてるけどさ、根はやっぱり真面目で頭が固いじゃん?だからこういう時も自分の席で黙々と課題に向かって、それが終ったら自分で予習・復習してたりとか、そうでなくても静かに本読んだりしてんの。
でも、その日は違ったんだよね。
いや途中まではいつもと一緒だったんだよ?真面目に出されたプリントの問題解いてんの。まあ真ちゃんって頭良いからさ、プリント一枚なんて十五分くらいでさっさと終らせちゃうわけ。で、それからどうしたと思う?
なんと!あの真ちゃんが携帯弄り始めたんだ。
俺もうビックリしちゃってさ。
いや真ちゃんだって携帯くらい持ってるよ、でも授業中に触るなんて事は絶対にしないの。先生が居る時は勿論、自習の時間だって「授業には変わらないから」って勉強以外の事はよっぽどの事がない限りしないのに、その日は携帯取り出してメールを読んで、それから返信打ち始めたんだよね。
だから思ったんだ、これは何かあるな……って。
「しーんちゃん、誰にメールしてんの?」
ってかんじで近付いて尋ねてみたわけ。
そしたらあからさまに嫌な顔されちゃって、「誰でもいいだろう」なんて素っ気なく返されたんだけどさ、まあそこは相棒ですから?正直に答えてくれない以上、何かしら理由があるんじゃないかななんて思って、真ちゃんの前の席が空いてたからそこに移動して正面からもう一回聞いてみたわけ。
「ねえ誰にメールしてんの?」
「何でそんな事をお前に言わなければいけないのだよ?」
「だって気になるじゃん、つーか真ちゃんって普段あんまりメールとかしないし。俺達以外で連絡取るような友達って事は、他のキセキの奴等とか?」
「違う……まあ、当たらずも遠からず、かもしれないがな」
そう言うと、メールの送信が終ったみたいで携帯を閉じて制服のポケットに仕舞って。
「ところで高尾、今週の日曜日は空いてるか?」
こっちの質問には答えないけど、唐突にこういう事聞いてくるのはまあ慣れてるんだよね。きっと何か予定ができて、それに巻きこまれるんだろうなとは思ったんだけど。この人の我儘というか、傲慢ぶりにも慣れてるし。
「えっ日曜日?……ああ、空いてるけど?」
「ならばちょっと付き合え、火神達とバスケをしに行く」
「うん、分かった。何時集合?」
バスケ関係だったし、悪いお誘いではなさそうだったからさ、全然オッケーで答えちゃったんだけど。
その後、すぐに気が付いたんだよね。
きっとメールの相手は、この誘いをかけてきた人物なんだろうな……って。
で、俺の「キセキの奴等か?」って質問には「当たらずも遠からず」って答えた。という事は、キセキの奴等にほど近くて、なおかつ、気軽に火神を誘える存在なんだ、って思ったの。
だから俺はこの時、真ちゃんにメールを送って来たのは黒子だって予想したわけ。
結果的に、その予想は完全に外れちゃったんだけどね。
「真ちゃんって、黒子と連絡取るくらい仲良いんだね」
ちょっと相棒として焼けるんですけどー、なんて可愛子ぶって言ってみたら、めちゃくちゃ眉ひそめて嫌な顔されちゃって。いや冗談なんだけど、もしかして通じてないのかな?とか思ったら、そうじゃなくって。
「何で黒子が出てくるんだ?」
「えっ、今のメール黒子からのバスケの誘いだったんじゃないの?」
驚いてそう尋ねたら、何をバカな事をって真ちゃんは溜息交じりに言って。
「今のメールは火神からだ」
なんて答えてくれちゃったんだ。
「はっ……えっ?火神。誠凛の火神大我?」
「それ以外に、俺の知り合いに『火神』はいないのだよ」
いや俺だっていないよ?いないけどさ!
ちょっと待ってよ真ちゃん、何で火神の連絡先とか知ってんの?前にああいう単純馬鹿は苦手だみたいな事、言ってなかったっけ?そりゃ夏合宿の時にちょっと認め合っちゃったかな、真ちゃんも火神も大人なところあるんじゃね?みたいには思ったけどさ、でも、連絡先交換して週末にバスケとはいえ会うくらい仲良くなってたとは、予想の範疇外よ?
「真ちゃん、いつの間に火神と仲良くなったわけ?」
「意外か?」
「そりゃ意外っしょ!何か水と油っぽい性格してるじゃん」
「そうか、まあ確かに趣味はあまり似てないが、しかし興味深い奴だとは思うな」
そう言った時の真ちゃんの顔、マジで覚えてるよ。
普段はなんつーか気難しさの塊っていうか、無表情だったり顔しかめてたりするのが多いあの真ちゃんがさ、火神の事を話す時に、なんとすっごく優しい顔で微笑んだんだよね。
まあ真ちゃんだって笑うよ、人間だもん。そこまで表情筋とか死んで無いよ?
でもね、真ちゃんが笑う瞬間っていうのはウチのクラスじゃ、虹がかかるくらい珍しい現象扱いなんだよ。
その真ちゃんが、まさか誰かの事を思って微笑むとか思わないでしょ?
だから俺は直感的に感じ取ったんだよね。
「真ちゃんってさ、まさかとは思うけど。火神の事、好きなの?」
思った事を口に出して、本気で失敗したなってこの時は思った。
いや、好きって言っても色々あるじゃん?
俺はこの時、人間として気に入ってるの……みたいな?いわゆる「Like」の方を聞きたかったわけ。
でもどう聞いてもコレじゃ「Love」で受け取られちゃうでしょ?だから本気でミスったな、これで真ちゃんの怒りの琴線にでも触れたらどうしよ、って思ったわけ。
まあ、その時はなんとか落ち着いてもらうように説得するしかないだろうし、もし慌てたりとかしたら面白いから、この時間いっぱいくらいはイジッてやろうかな……なんて思ってたんだけど。
「ああそうだ、俺は火神の事が好きなのだよ」
「えっ……、ああ。そうなんだ?」
いや、本当にこの日の真ちゃんは俺の想像外の行動ばっかり取ってくれちゃったんだよね。
後で真ちゃんに聞いたんだけど、この日のおは朝占いでさそり座は「友達の新たな一面を発見できるかも」なんて言われてたらしいんだけど。まあ、その新たな一面にかなりビックリしたね。
「えっ……真ちゃん、好きなの?火神が!好きなの?」
「何度もしつこいのだよ、まあ気が付いたのなら隠す必要もないから言っておくが、俺は確かに火神が好きだ。
今すぐにとはいかないだろうが、ちゃんとアイツの気持ちを手に入れた上で、告白してお付き合いをしようと思って……」
「待って!待って真ちゃん、本気で言ってるの?」
「フン、こんな悪い冗談を俺が言うと思うか?」
いや全くもってその通り、その通りなんだけどさ!いきなり過ぎてもう高尾さん、全然追い付けないですよ?
だってあの真ちゃんが、ツンデレと電波こじらせ過ぎて「人付き合い」ってテストがあったら完全に赤点間違い無しであろう真ちゃんが!まさかの恋をしてて、その相手が性格的に完全正反対の火神で、更に話を聞く限りとっても攻め気でいらっしゃる?
「真ちゃんって、意外と肉食系だったんだね……」
いや、もう意外すぎて笑いしか出て来なかったね。
「色々とビックリして、何聞いていいのかも分かんないんだけどさ、何で俺に相談してくんなかったの?」
「それは……流石に同性の恋愛など人に相談できるか!」
ちょっと声を潜めて言う相手のとっても真剣な目を見て、あっ本気だって思った。
真ちゃんってば、俺が知らない間に本気で恋愛しちゃってたんだって。人の事もちゃんと考えて、自分の置かれた立場とかも理解してて、それでも諦め付かないくらいに好きになちゃったんだって、思ってさ。
だから俺、決めたんだよね。
「んじゃ気が付いた以上は、これからは相談とかしてよ?なーんか水臭いじゃん、ウチのエース様の恋だぜ?俺が本気で応援してやるし、絶対に叶えてやるって!」
「高尾……すまないな」
いやあ、まさか俺を見て真ちゃんがこんな顔するとは思わなかったよ。なんつーか「迷惑かけてすまない、でもありがとう」的な事を言いたそうな優しい半分、苦笑い半分の顔だった。
そんな相棒を見てさ、申し訳ないけど……こう思ってたんだよね。
なんか、面白い事になりそうだな、って!
続きに最初に考えてたキャラクター設定とかもさらしておきますので。
緑間真太郎
成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗と絵に描いたように完璧なのに、おは朝信者と翻訳が必要なレベルでのツンデレを搭載しているおかげで、基本的にめちゃくちゃコミュ障。
真面目で頭も硬く規律正しいので、恋愛に対してもいわゆる奥手……のように見えて、実際はめちゃくちゃ肉食系で好きな子できたらガンガンアピールしちゃうという、ロールキャベツ男子。
本気で好きな子ができたら普段のコミュ障はどこへやら、一人でメアドゲットしちゃうし、まめにメールもしてくれる。更には予定が合えばさらりとデートも取りつけちゃうし、手を繋いだり抱き締めたり、口説き文句だってさらっと言えちゃう。
しかし根は真面目なので、絶対に浮気はしないし、他の誰かに目移りする事もないよ。
だが基本はやはりツンデレのため、少々横柄な態度に出てしまうので火神とは口喧嘩に発展する事もある。
青峰大輝
俺様・何様よろしく横暴で強気な桐皇バスケ部のエースで、バスケの才能がなければ不良一歩手前のアホ。
グラビア・巨乳大好き、女の子にもモテて告白されたらとりあえずOK出しそう……に見えて、実際は草食系で好きな子できてもアプローチの仕方分かりません、というアスパラベーコン男子。
本気で好きな子ができたら普段の俺様はどこへやら、メアドを聞く勇気もなければ、連絡先を交換しても今度はメールを送る勇気が出ない。デート誘うとか無理です、口説くどころか二人っきりで何を話したらいいか分かりません。
しかし根は俺様なので、相手に対して強がって興味無いもんみたいな態度を取ってその後、一人で落ち込んでいる。
だが桃井・黒子・黄瀬という最強のバックアップメンバーが居るので、なんとか火神にアプローチができてる。
高尾和成
ウチのエース様が実は誠凛のエースに惚れてて、しかも予想外にガンガンアプローチかけてるのにビックリしつつ、何だか面白そうだなと思って今のところ傍観を決め込んでる人。
緑間の要請があれば、とりあえず何かしら協力はしてくれる。
あの真ちゃんがこんなにも頑張ってるんだから……と、緑間からの様々な無茶ぶりにも対応しちゃうので、青峰側にとっては危険人物の一人。
桃井さつき
自分の幼馴染が何をトチ狂ったのか男に惚れた上に、とんだヘタレだった事が判明して呆れ顔だったものの、バスケ一本だったからしょうがないよねと協力してくれる。基本お姉さんポジ。
火神からのメールの返答に困った時に相談に乗ったり、遊びに行く前に身だしなみチェックをしてくれたり……と青峰のサポート全般を請け負っている。
しかしその一方で、協力者である黒子と会える時間も増えているので、その辺りは強かとも言える。
黄瀬涼太
かつてのチームメイトが、どういう訳かライバル視してるはずの他高のエースに惚れているのに気付いてしまった事で、黒子から青峰に協力しろと強制的に巻き込まれた不憫な人。
桃井と同じく、メールの返事を考えたり、デートプランを考えたり、デート用の服を見立ててくれたりと何だかんだ言いつつも青峰に協力的。
黒子テツヤ
かつての相棒とチームメイトが、どう道を踏み外したのか相棒に惚れている事を知り。更に二人から火神に対しあらぬ嫌疑をかけられて嫉妬の眼差しを向けられてしまう、誰よりも被害をこうむってる人。
今は想像以上にヘタレだった青峰に昔の相棒のよしみ(というか、なりゆき上)で協力し、青峰に変わって火神を誘って皆で遊びに行ったり、さりげなく火神の好きな物についてリサーチして情報を流したりしている。
はっきり言うと、青峰でも緑間でもいいからさっさとくっつくか二人共玉砕しろと心から思っている。
火神大我
誠凛のエースで我等の天使、とにもかくにもバスケ馬鹿のため恋愛に関しては奥手もいいとこ。
どういうわけか秀徳と桐皇の両エースから恋愛感情を向けられて、ガンガンにアピールされているものの、「最近、緑間や青峰と仲良くなったんだ」と笑顔で全く気付いていないという一流フラグクラッシャー。
家事も料理も完璧にこなし、何だかんだで世話焼きである事からひそかに「おかん」とか「(心の)嫁」と呼ばれていたりするのは本人も知らない。
しかし、そんな一見すると天使の火神にも実は皆に隠している秘密があるとかないとか……。
火神君の秘密?それはね…………
教えてあげないよ(ジャン)
ある方の「緑間はロールキャベツ男子だ」というのを見た時に、何故か私はとっても何か「解した」気分になったんですけれど。いや、もう本当に目から鱗くらいに何かを分かった気分になったんですけれども。私は緑間さんの何を理解する事に成功したんでしょうね?それが未だによく分からないんですよ。
……今の子にあの某CMのネタは通用するんですかね?
とりあえず、通じた方は同世代という事で。
2013年2月3日 pixivより再掲