ガラスに乗せた感情
乱れた髪を乱雑にとかしつけ、後ろで一つにまとめていく相手をぼうっと見つめ、涼しい顔しやがってと心の内で悪態を吐く。
つい先ほどまでわし様の体に覆い被さって、あれこれ好き勝手していたくせに、すでにあいつの脳内を占めているのは今朝の献立についてだろう、まったくもって度し難い。
「なんだ?」
「別に」
だったら見るなと返されるので、面白みもない部屋で動くものがあれば、目で追ってしまうのはしょうがないだろう、部屋で動く羽虫を見てしまうのと同じだと言えば、人を虫扱いするなと頭を引っ叩かれた。
「やめろこの馬鹿力」
サーヴァントでなければ首ごと持っていかれるところだ、そう反論すれば落ちてねえじゃねえかと平然と返されるので、ものの例えだ馬鹿者と返す。
「おまえは昔からそうだ、力加減というものを知らん」
「この程度で死ぬわけないだろ」
そもそも英霊はそんな簡単には死なない、霊核が砕けない限り早々に座に帰還することもないが、そういう問題ではない。
そもそも霊体化すれば身支度なんてすぐに済む、それをしないで着替えをしているこいつも、生きていたころの名残を引きずっているというわけだ。
自分と違って余裕がありそうな相手に、底なしの化け物がと悪態を吐けば、似たようなもんだろうと呆れたようにこちらに向き直る。
「いやなら来るなと言っただろ」
「ものには限度がある、貴様はそういう部分が底なしだ」
こっちの事情を顧みない、遠慮がないのだ昔から。
「ならなんで来た?」
相手の問いかけに沈黙をもって答えると、不満げではあったものの苦情はもう出ないと判断したのか、もう行くからなと立ちあがってドアへ向かう。
「朝食はいるか?」
「いらん、すでに腹一杯だ」
早く行けと手を振ってやれば、好きなときに帰ればいいと言い置いて出て行った。昔馴染みとはいえ、あまりにも不用心すぎる相手を前に、なにか悪事を働くのも逆に癪に触るし、そもそも体がダルイので起きあがる気にもならんし、贅沢に二度寝を決めることにした。
自室のほうが落ち着くのは違いないが、流石にこんな他人の魔力をまとって戻るのは気分が悪い。誰かにみつかると面倒だというのもある、カルナは口煩くはないが、アシュヴァッターマンにはなあ。
そんなことを考えながら天井を見あげる。言いわけを考えなければいけないなら、最初から断ればよかったのだ、それはわかる。そもそもどっちから言い出したんだったか、なんで始めてしまったのか、考えても無駄なことなんて忘れてしまえと首を振る。
考えてどうにかなる問題でもない、関係を結んだ事実はどう足掻いても変えられないんだからな。恋人だとか言い張る気はない、そんな甘ったるい関係であると思ったことなんぞない、相手がどう思っているのかは知らん、薮を突く気もないから聞いてもいない。
では自分はどうなのかだが、それこそ目を瞑って知らんふりを貫きたい。己の身に起きていることであっても無視を決めこみたいことくらいあるだろう、そういうものの最上位だ。
浅いが夢もない緩やかな眠りに身を任せていると、部屋のドアが開く気配がした、思ったよりも早い帰りだなとは思ったが寝ると宣言してたのだ、起こされることもないだろうとタカを括って、横になったままでいるとベッドのそばへ迷いなく歩み寄って来た相手に声をかけられる。
「起きてください、マスターから召集です」
「わし様、今日はオフ……っておまえは!」
慌てて身を起こすも、緊急招集で適正のある者をすぐに集める必要がある、故について来るようにと淡々と続けるのは、なんだか神聖が高いほうのアルジュナだった。
「なんでここに?」
「マスターの召集によって」
そうじゃない、なぜ勝手に人の部屋に出入りしてるんだと聞けば、ここの主には許可は得ているという、そら恐ろしいことを淡々と語る。
「ビーマの野郎が、わし様はここにいるって?」
「否、あなたがここにいることはわかっていました。入室の許可が必要とみて、部屋の主に声をかけたまで」
それだけのことだと言うので、神サマってのはすごいんだなと悪態を吐けば、霊体化による準備を推奨すると語る。
「おまえ、仮にも自分の兄の部屋で仇敵が寝ていて、なにも思わんのか?」
「人の持つ感情、心とは複雑に重なるものでしょう」
他者がその模様に口出しをするものではないと判断している、あなたが兄を愛していようと、それに対し私がなにか思うことはありませんと言う相手に、誰があいつを愛してるってと反論の声をあげる。
「違うのですか?」
驚いたように目を見開くので、人の感情は複雑だと言ったのを忘れたのか、わし様たちの関係は恋だなんだという甘ったるいものではないぞと切り返せば、では嫌いなのですかと聞かれて、さてなと舌を出してやる。
「理解に苦しみますが」
「元がアルジュナであれば、さもありなんだろうな」
私が未熟だと言いたいのですかと不服そうに返されるので、真面目であると見えないことだってあるということだと返す。
とりあえず霊体化して出撃の準備を整える、もうしばらく消化に時間をかけたかったが、そうとも言ってられないらしいので体の中で渦巻いていた魔力を飲み干し、誤魔化すように馴染ませる。
第三再臨の姿でマスターはどこにいるのだと相手に聞けば、すでにレイシフトのためにデッキに集合しているはずだと答えられた。
「しばらくカルデアには戻って来れないかもしれません」
「せっかくのオフだというのに、とんだ災難だ」
仕方ないので後日この分は穴埋めしてもらうとして、体の具合を確かめていると挨拶はしておかなくていいんですかと、見守っていた相手から指摘される。
「問題ないだろう、戻って来たらわし様の活躍をしっかり聞かせてやろうではないか」
「左様ですか」
では参りましょうと少し宙に浮いた状態で移動していく相手に、あいつが神になるっていうのは、話以上に傍から見ていて恐ろしいもんだなと思う。でもスーパーカルナさんとか呼ばれる神に近いカルナの再臨姿は様になっていた、これは結局は自分の好みなのかもしれない。
「二人とも突然ごめんね」
特にヨダナさんは休みだったのにと謝る少女に、マスターがどうしてもと言うのなら仕方あるまいと返す、同行者はすでに揃っていたらしく、今回のレイシフト先への注意点が説明される、なにやら不安定な土台の上にあり現地でなにが出てくるかは未知数だという、観測地点としてはインド近郊らしく、選定メンバーも縁のある場所に呼ばれたらしい。
「その割にカルナはおらんのだな」
「適正のあるなしに規則性は見られないんだよね」
それこそオルタのアルジュナに適正があって、通常のアルジュナはダメとかよくわからないんだ、その辺は現地調査で探ってみてほしい。
「参加できるメンバーにこそ偏りはあるけど、それでも戦力は充分だから、現地でもしものことがあったとしても対応はできると思うよ」
こちらも可能な限りバックアップを続けるから、という声に見送られて現地へ向かったわけだが、トラブルとかでカルデア一行は離散してしまったとさ。
今まで何度もレイシフトしてきただろうに、なんでこう毎回のごとく失敗してるのだ、トラブルが起きてから対処するのではなくそもそも起こさないことが肝要なのではないか、あと緊急着陸が必要なら事前に説明しておけ、どうするんだ着地は。
何十個と出てくる文句を一旦脇に置き、落下している高度を確認する。なかなかの高さではあるが地表は見える、生身であれば助からないだろうがサーヴァントであればこの程度は無事に降りられる。
空中で態勢を立て直し、誰も見てはおらんがせっかくなら華麗に着地を決めてやろうと身構えたそのとき、下から突風と共になにかが飛びあがった、さては敵かと身構えた矢先に軽々と相手の腕に掴まれて、そのまま着地することとなった。
「スヨーダナ?」
「ああ?」
聞き覚えのある幼い声に助けられたのは間違いないが、だとすれば非情に腹立たしいにもほどがある、できれば顔を合わせたくなかったものの、やっぱりおまえスヨーダナかと相手のほうはパッと顔を輝かせる。
「その呼びかたはやめろ、調子が狂う」
ただでさえ異常事態なのだ、混乱するようなことはできるだけ排除したい、あといい加減におろせと言えばごめんと素直に下される。
「おまえ、ビーマでいいな?」
「やっぱり俺のこと知ってるんだな」
そりゃ覚えている生前の記憶どおりの姿だからな、正確な年齢は測れないものの、思春期に入るか否かくらいのころのあいつだろう。この特異点はインドにある、時代も現象も定かではないが縁はあるのだこいつが居ても不思議ではない。
一つ情報は得られたが、これで解決というわけにもいかんだろ。周囲を見回してマスターの気配を探る、魔力のパスが繋がっているうえにそう遠く離れたわけでもなさそうだ、これならば早々に合流もできよう。
問題はこの幼いビーマの野郎だ。
「一つ聞くがおまえ、サーヴァントか?」
いくら奴が剛腕かつ神の力があったとしても、生身の子供があの高さから落下する大男一人を持ちあげてたまるか、ならば次に問題になるのはこいつは敵かどうかだ。
「一応そうなるんだろうな、よくわかんねえけど」
「肝心なところだろうが、召喚に応じたならマスターはどうした?」
気がついたらここに流れ着いていて、主従の契約を交わした記憶はないという。ということは土地が呼び出したはぐれのサーヴァントだ、最低でも敵ではない。
「ならいい、わし様はマスターを探さねばならん。もしもついて来たいというのなら、案内役を任せたいのだが」
あまり気乗りはしないものの、助けられてしまった手前このまま見捨てるのも気が引ける、こいつに借りを作ったままというのもいやだし、放置してトラブルに巻きこまれたりしても面倒だ、お人好しな少女は子供系サーヴァントにはいつも甘いからな。
「なら人の気配がある場所のほうがいいか」
こっちの辺りに集落がある、寂れてはいるがこの近辺では唯一の人がいる場所だから、落ち会える可能性は高いと先導してくれる相手に、もう少し警戒心を持てよと心の中では思うものの、子供になにを言っても無駄かと諦めることにした。
子供の足であるためか、早足で前を行くのにうっかり抜かしてしまいそうになる、声変わり前の高い声であれこれと聞いてくる相手を、ちょっとだけ可愛いと思ってしまった。しっかりしろ小さくともこいつはビーマだ、さっき軽々とわし様を持ちあげてみせた、形はこうでも立派なサーヴァントである、気を抜けばうっかり首を落とされかねん。
「なあ、おまえどこから来たんだ?」
「そうだな、未来からといったところか」
カルデアのことは合流できれば説明してくれる奴がいるはずだ、いなくとも通信でなんとかしてくれる、わし様が適当に話すよりもそのほうがいいだろう。
「へえ、サーヴァントってよくわかってないんだけどさ、俺たちは互いに未来まで名前が残ってるってことか?」
「そうなるな」
それってすげえなと意味がわかっているのか知らんが、笑顔で告げてくる子供に、そうだなと相槌を打ってやれば、あの泣き虫のスヨーダナがこんな美人になるんだなと、聞き捨てならない一言がつけられる。
「誰が泣き虫だ」
「だって、本当のことだろ?」
ちょっとのことですぐに泣く、そのくせにいつも俺と競いたがる、正面から挑んでは跳ね返されるのを毎回懲りずに繰り返して、変な奴だなって思ってたけど。
「こんな立派な王子になるなら、おまえってすごい奴だったんだな」
「褒める気があるなら、真正面からもっと堂々と褒め称えよ」
そういうとこは変わってないのかと冷えた目で言うので、なんだとお子さまにバカにされるいわれはないぞと返すも、相変わらず見栄っ張りだよなと呆れた口調で返される。
誰が見栄っ張りだ、大概はおまえがおかしいだけではないか、わし様は普通だ、一から十まで真っ当寄りな人間である。
「貴様とは違うのだ」
「ふうん」
さっきから獣道を進めど森しかないが、本当に合ってるのかと聞けば、何度か行き来してるから間違ってなんてないと言い切る、とりあえずは信じてみるしかないが、あとどれくらいで着くと聞けば、およそ二日くらいだろうと恐ろしいことを言い出した。
「なんでそんな遠いのだ」
「仕方ないだろ、おまえが落ちてきたのはこの世界の一番端っこなんだよ」
霊脈が通っているため、わずかながら魔力の供給はできるものの、拠点にするには不便なうえに、付近に魔獣がうろついてるからほとんど人は寄りつかない。そんな僻地でおまえ一人なにしてたんだと質問すれば、魔獣の討伐だとサラッと答えてくる。
「はぐれのサーヴァント一人でか?」
「村というか、ここの人間の住む場所はなんだか居心地が悪いんだよ、家とか道具がちょっとのことで壊れる」
「力具合を見誤ってるだけではないか?」
実際に子供のころからビーマは怪力である、並の人間より強化されたサーヴァントの身であれば、余計に物を破壊してしまってもおかしくはない。
「そうじゃなくって、この世界にあるほとんどの物がちょっと脆いんだ」
試しにあそこにある木を少し押してみろと言われて、なんでそんなことをと思いつつも片手で軽く殴りつけてみると、大した手応えもなく大きな木が根本から折れ、地面にぶつかって更にボロボロに崩れていく。
「なっ、なんだこれは」
「言ったろ、この世界の物はすぐ壊れるんだって」
木や石で出来た物は少し力を入れるだけで壊れてしまう、地表は他と変わらずに硬いので生物はなんとか生きていけるが、作物を作ったり鉱石を掘り起こすための鉄は貴重だし、加工が難しい。
そんな世界で人里にサーヴァントが居座るのは危険だ、ちょっとのことで住居の破壊くらい起きる。だから被害が少ない場所で魔獣狩りをして周囲への被害を抑えつつ、霊脈から僅かに流れる魔力と魔獣の肉で魔力を供給して、今のところ体を保っていたという。
「そういうことは早く言わんか!」
「言ったってしょうがないだろ」
魔術師ならまだしもおまえは絶対違う、魔力補充が期待できるようなスキルとか持ってそうにないし、元々そんな器用なことできる奴じゃないしと的確にこちらをえぐってくる子供に、そういう細かいことを気にするものじゃないと頭を引っ叩く。
「いってえな」
「まったく、わし様を甘く見るな!」
気に入っている姿ではあったが、マスターからの魔力供給が望めないという足手纏いを抱えて、こんな脆い世界を歩くのはどう考えても面倒だ。それならば無駄に支給されて消化できていなかった魔力を、こいつに全部くれてやろう。
背中に流していた髪を掴んで、持っていたナイフで一刀の内に切り取って魔力に変換して相手に叩きこむ。うわっと裏返った声でひっくり返る相手を押さえつけて注ぎこんでしまえば、なにしてんだよと怒りに近い感情をぶつけられる。
「バーサーカーって、確か魔力消費が激しいんだろ?」
「わし様にはマスターがおるからな、供給される魔力がある分おまえより自由に使えるわけだ」
それに今日は無駄に高い魔力が貯まっていた、消化不良のそれを元凶となった相手に横流ししただけである。まあこいつとは関係ないほうのビーマの野郎の置き土産だが、少なくとも同じ人物であるならば親和性はあるだろ。
「無駄遣いはよくないぞ」
「うるさい、その体でもどうせ大食らいだろう」
「でも・せっかく綺麗だったのに」
もったいないと目を合わせずに文句をつけてくる相手に、この姿にも飽きてきたし、こんな森では歩き辛くて仕方ないと一臨の姿に変えると、髪は長くしないのかと聞き返される。
「短髪のわし様もキュートだろうが」
「そういうの、自分で言うのどうかと思うぞ」
事実なのだから問題なかろう、そう返せば大の大人が言うことじゃねえと呆れたように返ってくるものの、でもありがとうと想像よりずっと素直な謝礼の言葉が続いた。まさかそんなことを言われると思ってなかったので、流石にこちらも虚を突かれてなにも言い返せなかった。
「おかげでしばらくは魔力切れにはならなさそうだ」
一応は戦えるけど、長期戦だとか集団での対面は不利だったかもしれない、そう素直に認める相手に、そう言い切るのであればある程度は戦力として見るぞと頭を乱雑に撫でてやる。
「ビーマは強いのが取り柄だろう、頼りにしておるからな」
「ん」
気のない返事だったので本当にわかっているのか不安になるものの、もらった以上はしっかり役割は果たすという、こちらからすれば胃もたれを肩代わりしてもらって感謝してもらっている、なんならちょっとプラスなのだが印象がよくなるなら黙っていてよかろう。これで面倒な雑魚を一掃してくれるというなら助かるし。
いざとなれば森ごと薙ぎ倒して進めばいいだろうが、それにしたって魔力切れを起こしたらそこまでだ、継続的に動ける状態を生むのはありがたい。
「早いとこマスターたちと合流したいものだ」
「なんだよ、俺だと不安か?」
「わし様の知っているビーマより、サイズダウンしておるからな」
正直、自分の胸の高さほどにも満たない体躯の相手を頼りにするのは間違っているだろう、高所からの落下を助けられたのは一旦隅に置いておくにしても、このまま二人は流石に心許ない。
「なあ、ドゥリーヨダナ」
「なんだ?」
未来から来たって言うけど、おまえ俺どんな関係なんだと聞いてくる相手に、どうもなにも貴様とは変わらず好敵手であろうよと答えれば、それだけかと聞き返してくる。
「他になにがある?」
「だって俺、おまえのこと好きだし」
こうやって気にかけてくれるってことは、同じ気持ちでいいのかと聞き返す相手に、それはと言い淀む。
「違うのか」
「さあ」
どうなんだろうな、考えたことはないと嘘をつく。
「なんだよそれ」
「考えても仕方ないことは、考えないに限るだろう」
ズルい自分はちゃんと言ったのにとむくれた面でつぶやく相手に、本当のことなんだから仕方ないと取り合わない姿勢を見せる。
「逃げるのか?」
「馬鹿らしい子供の世迷いごとにつき合ってられんだけだ」
一時的な気の迷いかなんらかの勘違いか、なんでもいいが真っ当ではない。そういうものには関わらないのが大事だろ、なんなら後のために今言ったことは忘れてやるぞ。
「忘れんな!」
「本当にいいのか」
後悔するぞきっと、力加減を間違えてひび割れて落ちるような微妙な状態なんだぞ、そして落ちたら終わるとわかっているから波風を立てず、崩れ落ちないギリギリを保っている。そんな状況を相手は知らない、幼い相手にはどうやら大人の記憶もないようだし、考えもつかないことが色々とあったのだわし様たちには。
「ずっと言いたかったんだ」
「おまえ生前にそれを言えたのか? 言わなかったのであろう、実際に聞いておらんしな。だったら今更掘り返すものではない」
わかったならそれは二度と口にするな、絶対にだぞ。
納得していないと言いたげなビーマを置き去りにして、先に歩き出す。これ以上はなにを言い合っても無駄だろうと判断したからだ。決して逃げているわけではない、仮に逃げたとしてもそれは戦略的撤退である。
この特異点だけのつき合いになるなら、面倒なことに首を突っこむのはごめんなのだ。
続きますたぶん。
2023/12/10